UKの新聞事情。

densiro2006-02-05

将来マスコミ志望の自分にとって、この留学の一つのテーマは「UKのマスコミ事情について知ろう」と言うものだった。
そんな中から今日は新聞について。


UKでは「タブロイド紙」が大きな力を持っている。
そういえば、日本では「タブロイド紙」というれっきとした新聞は無いのではないか。
まぁ、あえて言うなら地方にある大袈裟なスポーツ新聞がそれと近いかな。
アメリカにもタブロイド紙はあるにはあるが、UK程強い影響力はないように思える。



UKで新聞(タブロイド以外の新聞)を読む人は全体の3割程度だと聞いた。
新聞はビジネスマンが読むものであって、世間が読むものではないらしい。
日本では新聞と言えば、大人から子供まで読むもの、つまりは世間が読むものである。
「読売新聞」ていうのは名前からも分かるとおり、世間を対象として作られている。




ところがUKの場合、世間が読むものといったらタブロイド紙なのである。
その内容は「芸能」から、日本で言う所の「三面記事」的なものまで幅広い。
一般ピーポーの生活に密着している内容が多いように思われる。
誤解をしないで欲しいが、もちろん世界的な時事問題についても書かれている。
あと、タブロイド紙と聞いて忘れてはならないのが、「サッカー記事」である。
英国は「サッカー発祥の地」とあってほんとにサッカーが生活に根付いている。
グラスゴーのバーにいるオヤジ達にサッカーの話を振ってみろ。
相手は酒を飲むのも忘れて、ひたすらサッカーについて語ってくれる。
(訛りが強すぎて、何を言っているのか分からない事が多いが・・・笑)
UKの人々にとって「サッカー」とは日本人にとっての「味噌汁」と同じである。
サッカーがなくなったらこの国の活気が失われてしまう。
そんなものだから、必ずサッカーに関する記事はタブロイド紙の中に盛り込まれている。
試合での選手の動きを点数化して評価しているのも、タブロイド紙である。









まぁ、話が長くなってしまったが、何が一番言いたかったか、っていうと
UKの新聞事情の背景には「貴族社会」の名残があるように思える。
ということ。



たまには真面目な話もいいでしょ。





閉店。